【人物紹介①】飯島勲

飯島勲*1

1945年長野県生まれ 東京電機大学短期大学卒業

 27歳で小泉純一郎の秘書となる。小泉内閣の誕生にともない内閣総理大臣秘書官(政務担当)に就任。メディア戦略や情報操作に長けており、日本のメディアからは「官邸のラスプーチン」と評され、歴代の総理秘書官と比較してメディア露出が多い。

 総理大臣秘書官として首相官邸各省庁連絡室を置き、事務担当の首相秘書官の出身省庁である財務省・外務省・警察庁経済産業省以外の省庁からもキャリア官僚を1人ずつ参事官として常駐させた上で、事務担当の首相秘書官と参事官を束ねた。また全省庁による指定ポスト化となるのを避けるために特定省庁の常駐を避け政治事情に応じてキャリア官僚の出身省庁枠を変えることを示唆したため、中央省庁間の緊張関係を維持させたことで、個々の省庁の情報が官邸に入りやすくするようにして首相官邸の政治的影響力を増大させることに成功する(小泉政権前半は農林水産省キャリアが除外されており、小泉政権後半は農林水産省キャリアを入れる代わりに文部科学キャリアが除外された)。各省庁連絡室などの首相官邸の事務組織は俗に飯島機関と呼ばれた。