【基本】国家予算 part1(予算成立までのスケジュール)

今回からはしばらく国家の予算について調べてみようと思います。

 

今日は予算が成立するまでのスケジュールをまとめます。2020年は新型コロナウィルスの影響で後ろにずれ込みましたが、例年のスケジュールは

               (黒:各府省庁 緑:*(狭義的な)政府 茶:国会

 

6-7月       各府省庁において概算要求に向けた準備

          経済財政運営と改革の基本方針閣議決定

          予算の全体像(*経済財政諮問会議

7月下旬ー8月上旬  概算要求基準閣議了解

          (各府省庁の予算編成に先立って予算方針、上限額を明示)

8月下旬        概算要求

9月ー12月       予算編成の作業(財務省にて、予算案の査定 

           財務省と各府省庁でヒアリング・説明、調整)

12月中旬      予算編成の基本方針、税制改正大綱(閣議決定

          財務省原案の策定

          (財務省により取りまとめられ、各府省庁に内示)

12月下旬      政府案 閣議決定

翌年1月―3月    政府が国会に予算案を提出

          国会審議(衆議院参議院

          予算成立

翌年4月ー       予算の執行、政策の実施

 

となります。国家公務員としては12月に翌年の予算がほぼ形作られ、翌年の大まかな人員が決定するので注目すべき月であると思います。(今年の新人は何人来るのだろうか、あのプロジェクトにxx予算が付いたなど話題になるのでしょうか。)

 

(用語解説)

経済財政諮問会議

経済済運営や財政運営の基本方針、さらには予算編成の方針を決めることを任務として、平成13(2001)年の省庁再編とともに、内閣府に新設された諮問会議

 

*政府

広義には立法,司法,行政など一国の統治機構全体

狭義には内閣およびそれに付属する行政機関のみ

 

次回は、国家予算の世界比較をしてみたいと思います。